私は、入院準備で用意しておいたマタニティ用のパジャマに着替えさせてもらってから、再び赤ちゃんを胸に抱き、授乳を始めました。赤ちゃんへの初授乳です!
赤ちゃんは、口に私の乳首を入れると、始めは戸惑った様子でしたが、チュッチュッと口をもごもごさせ始めました。
赤ちゃんが誰に教わるともなくおっぱいの飲み方を知っているのは神秘です。
これは赤ちゃんが生まれつき持っている、生きる為の本能と言える原始反射の一つで、吸綴反射(きゅうてつはんしゃ)です。
吸綴反射(きゅうてつはんしゃ)とは、自分の口に触れた物を無意識に吸おうとする反射のこと。
この吸綴反射(きゅうてつはんしゃ)があるからこそ、赤ちゃんは生まれてすぐでもママのおっぱいを吸うことができるのです。
必死に吸い付いてくるかわいい小さな赤ちゃんを見て、本当に嬉しくて「女に生まれてきてよかったな~」と思えるのでした。

授乳の様子です。必死に吸い付いています。
ちょっと苦しそう(?)
「とにかく時間にこだわらず、赤ちゃんが泣いたらおっぱいを吸わせること。24時間以内に7回以上おっぱいを吸わせると母乳が出やすくなる」と産婦人科の母親学級で聞きました。
世界保健機関(WHO)とユニセフ国連自動基金(UNICEF)との共同声明で、母乳育児を成功させるために「分娩後30分以内に赤ちゃんに母乳をあげられるようにしましょう」という記事を以前に読んだ事があります。
私も分娩後30分くらいだったと思いますが、出産を終えたばかりの分娩室で授乳を始める事ができました。
初乳はとても赤ちゃんにとって免疫や、栄養面からも大切。
がんばって飲んでね。かわいいベビーちゃん。
最初は母乳を吸うのにちょっと戸惑いが見られたものの、しばらく経つと、息をするのも忙しいように、おっぱいにすごい勢いでチュウチュウと吸い付いてきました。
生命力って言うのでしょうか。
おチビちゃんよ。がんばれ!
一時間半から二時間近く、分娩室で出産後の処置や授乳をして、様子を見計らい自分の部屋へ移動しました。
赤ちゃんを抱っこして、車椅子に載せてもらい(実はこれも初体験!)、陣痛とお付き合いした部屋へ戻りました。
この母乳育児を推奨している産婦人科では、出産後は赤ちゃんとずっと一緒。母子同室です。
赤ちゃん用の、移動できるベッドはあるものの、いつでも母乳があげられるように、ママと赤ちゃんは同じベッドで過ごします。
数時間前、この個室にいたときには、赤ちゃんはもちろんお腹の中。
ほんの少し前のことなのに、なんだか少し信じられないような、なんか不思議な気分でした。