待ちに待っていたこの瞬間。
待望の私たちの赤ちゃんが、目の前でがんばって泣いています。
「ご主人ここ切って」
「あっ、は、はい。」
「ここ、ここ。」
「は、はい。」
主人が助産師さんにせかされ、ハサミでへその緒を切りました。
あれだけ「おれにはできない」と言っていたのに。
ベビーちゃんは約40週間、ママと繋がっていたへその緒をパパに切ってもらい、この世の一員となりました。
助産師さんは赤ちゃんを手早く拭き取ったり処置をして白いタオルにくるみ、私の胸元にそっと置いてくれました。
カンガルーケアです。
ちょっと顔が、ガッツ石松っぽい?でも
「かわいい~!」
狭い産道を通ってきたために額にはしわが寄り、ちょっとくしゃっとしていました。
生温かく、皮膚は茶色っぽいような赤いような色をしていました。
私のお腹を蹴っていた、あのベビーちゃんが、今、私の胸の上にいる。
一人目の娘を帝王切開で出産した時には味わえなかった充実感が溢れました。
じっと見つめていると、まぶたを動かしました。
いちおう、瞬きでしょうか。
さっき出てくる途中で触った頭をなでてみました。
よくがんばったね、と。
主人も写真撮影に気合満々で立会い分娩に望んでくれましたが、私と一緒になって出産に取り組んでくれて、なかなかデジカメで写真や動画は撮れませんでした。
ようやく生まれてきた赤ちゃんを胸に抱きしめたところで、写真撮影開始です。

しばらくして、後産です。
軽めの陣痛があり、胎盤や卵膜など必要がなくなったものがでてきます。
助産師さんは、私の腹部をぎゅうぎゅうと押しました。ジャージャーと、私の体から血とかその他もろもろ流れ出ているのが分かりました。
私と主人はというと、胸の上にチョコンとうつ伏しているまだ赤黒い赤ちゃんを見て
「かわいいね~」
「おっぱい探してる。まばたきしてるよ。」
大股を開いたまま助産師さんにお腹を押され、胎盤を出している下半身の様子はさて置き、上半身では自分達の赤ちゃんがかわいくてホクホクムードです。
今思うと、すごい光景ですね。