産婦人科に再入院、0時をまわり火曜日になっていました。
さっそく内診してもらい、分娩の進み具合を見てもらいます。
「3cmくらいですね」
なんだ、まだ3cmしか子宮口開いてないんだ。
まだ赤ちゃんとの対面には時間がかかることがわかり、主人は家で寝ている娘の様子を見に、早々に家へ戻りました。
病院が自宅と近くてよかった‥。
ここから丸一日、産婦人科のこの個室で、陣痛とお付き合いしました。

ソフロロジー式分娩法の基本の姿勢、あぐらで過ごします。
背中に大きめのクッションをいれて寄りかかりあぐらの姿勢をとりました。
トイレに行く以外はベッドの上であぐらをかいていました。
長時間あぐらでいたためにお尻が痛くなり、横になってみたりしましたが、痛みが余計に増したので、あぐらの姿勢に戻しました。
ソフロロジー法の呼吸法をすればなんとか陣痛を乗り越えられる事が分かりましたが、陣痛にも軽いものと、「ううっ」と思わず声がでてしまうような強い陣痛もある事を知りました。
あれだけ切望していたVBACでしたが、さすがに強い陣痛が続いた時には、
「帝王切開にしておけばどうだったかなあ」
という考えもよぎったりしました。
しかしソフロロジー法のおかげで、定期的にくる陣痛の合間は眠ってしまうこともできました。
陣痛と陣痛の間はリラックスして、ソフロリミナル、眠りに入いる前のα波がでている状態でなるべく過ごすように心がけました。
目をつぶって、今赤ちゃんはどうなっているのかな?と考えたり、主人が家の小さな庭に植えてくれたピンクやオレンジ色の花や、大好きなヒマワリの花を思い浮かべたりしました。
うつらうつらと夢を見ているような、寝ているような時間が多く過ぎました。
昼過ぎ、子宮口は7cm。
師長さんが内診してくれました。
内診されると思わず力が入ってしまいがちです。
少しでも嫌だな、と思うと力んでしまいます。
「力を抜いて~」
と言われたので、息を吐いて体中の力を抜いてリラックスしました。
師長さんが、内診後、
「あなたの力の抜き方は素晴らしかった。
あなたのように、リラックスして力を抜く事ができるようになれば、陣痛だってお産だって怖くないのよ。ぜひあなたのまわりの人にも教えてあげて。
そして、ご両親に感謝なさいね。あなたにこんなに立派で素晴らしい体をくれたことを。」
また新たにもう一人の親になる寸前に、感慨深いお言葉でした。
夕方近くなって、お腹が空いてきました。
私は出産が終わるまでは一切飲食できなかったからです。
点滴を続けていたので猛烈な空腹感は今までなかったのですが、無性に『おにぎり』が食べたくなってきました。
しばらくして上の娘を預け、やって来た主人の手には『おにぎり』が。
どうやら空腹を訴えた私のメールを見てさっそく買ってきてくれたようです。
違う助産師さんが見に来てくれました。
主人に「押してあげると楽になるから」と、坐骨の近くの陣痛が楽になる場所を教えてくれました。
よく「陣痛が来て死ぬほど痛いのにてんで効かない場所をマッサージしてくれた」なんていう出産話を聞いたりすることがありますが、主人は陣痛が来るたび、なかなかいい場所を押してくれました。
前回の出産が、高血圧のために緊急帝王切開だったのを考慮して、自動の血圧計を腕につけました。
あまりに血圧が上昇すれば、また帝王切開になるかもしれません。
陣痛の合間はリラックス、陣痛の時にはあわてずソフロロジーの呼吸法を繰り返しました。
「帝王切開した後だから、ゆっくりいこうね」
VBACだから、分娩をあせらず進めよう、ということでしょう。
そう言って、助産師さんは足早に他の部屋へ行ってしまいました。
廊下ではバタバタと人の気配がして、他の妊婦さんが出産している様子です。
私の点滴を取替えに来てくれた看護師さんが
「満月の夜や、その前後って、出産多いんだよ。今日は連続して妊婦さんたち入院してきているの」
と教えてくれました。
結局この日は、私が陣痛で部屋で待機している間に四人の妊婦さんたちの出産があったそうです。