出産前に、この産婦人科では、ソフロロジー教室が三回に渡って開かれていました。
産婦人科によっては、母親学級とか安産教室という呼び方で、何回か開催されていると思います。
ソフロロジー教室での覚書です。
妊娠中期4・5・6ヶ月(12~23週)対象のソフロロジー教室一回目にて
まず最初にソフロロジー導入の理由を聞かせてくださいました。
それはこの産婦人科の女性の先生、女医さんの体験からだそうです。
陣痛促進剤を投与しながらの長時間に渡る陣痛、ラマーズ法で耐えながら一人目を出産。
ようやく出産を終えたのはいいものの、いきむ為の頭の上にある棒を長時間握っていた為に体中が筋肉痛になり、出産の疲れでへとへと、会陰切開の傷の痛みで思うように歩く事もできなかったとか。しかも母子別室で、産んだばかりの我が子に会うのにも必死の思いで歩いて新生児室へ行った言う事です。
それ以来、ソフロロジーを導入したこの産婦人科では、陣痛促進剤も極力使わず、会陰切開もせず、母子同室の方針だそうです。
ソフロロジーで出産した後はカンガルーケアをして、すぐに赤ちゃんに母乳を吸わせ、赤ちゃんと母親は同室で母乳育児を始めるというスタイルだそうです。
もちろん立会い出産もOKで希望であれば立会いした人がへその緒を切ることも可能だそうです。
カンガルーケアというのは、分娩した直後、赤ちゃんを母親の胸元に抱かせる方法で、前回の出産が帝王切開だった私には未知なる方法でした。
婦長さん(師長さん)がおっしゃいました。
にこにことした、いかにも優しそうな、でも自信に満ち溢れている、そんな師長さんでした。
「赤ちゃんはね、本当にすごいんですよ。
赤ちゃんは、誰に教えてもらうでもなく、自分で外に出てくる方法を知っているんです。
産んであげるなんて思わなくていいんです。
赤ちゃんは自分で出てきますから邪魔しちゃいけないんです。
お母さんが痛いからと言って体に力を入れたりして変に力んだりしたら、かえって赤ちゃんが出ずらくなりますから、お母さんはリラックスしてあげること。
痛いのはお母さんだけじゃない、赤ちゃんはもっと苦しいんですよ。
だから、腹式呼吸をしてたくさん酸素を送ってあげて、赤ちゃんと一緒にがんばりましょう。」
人は「怖い」とか「痛い」というネガティブな感情をもつと、体がこわばり緊張します。
スムーズな出産のために、出産前のイメージトレーニングで、出産のネガティブな感情を、「赤ちゃんに会える」という母性により、出産をポジティブに受け止めるようにします。
イメージトレーニングを行なうために、体も心もリラックスした状態にします。
ソフロロジーのCDを聞きながら、産まれてくる赤ちゃんのことを思い、リラックスします。
ソフロロジーのCDには、出産前のリラックスしている様子や押し寄せる陣痛の様子がイメージされるように工夫されていて、イメージトレーニングに慣れてくると、ソフロロジーのCDを聞くだけでリラックスできるようになります。もちろん自分の好きな曲でもOKです。
リラックスし、α脳波が出ている状態、ソフロリミナルな状態の時に、メンタルブロック(意識の壁)を取り払い、ネガティブな感情を、赤ちゃんに出会える喜びの感情へと変えるのです。
「痛い」「怖い」というネガティブな感情を、「陣痛は怖くない」「赤ちゃんに会えて嬉しい」「赤ちゃんと一緒にがんばる」というポジティブな気持ちに変えていきます。
物事をあるがままに受けいれながら、自分自身の力で前向きに乗り越えて行く事ができるようになります。
本来自分に備わっている「生み出す力」を引き出すというのは、女性として赤ちゃんを「産み出す」ことだけではなく、事実をポジティブに受け止める事ができる自分を「生み出す力」ということも言えるのだと思います。